この記事は、既存のBIMcloud ManagerにペアリングされているBIMcloud Serverの一台がアクセス不可となり、復旧が必要になった場合の復旧手順です。
※ BIMcloudのバックアップ機能を使用した復元方法です。定期的なBIMcloud Serverのバックアップを取得していることが条件となります。
※ BIMcloud ServerがBIMcloud Managerとは別のマシンにインストールされている場合にのみ、有効な方法です。同一マシンにインストールされている場合はこの方法を実施することができません。
※ BIMcloud Basicはこの方法で復元することができません。保存したPLNファイルやBIMcloudの機能を使ったプロジェクトのスナップショットから復元を実施してください。
BIMcloud Server復旧手順
- BIMcloud Serverや、BIMcloud ServerのホストOSに障害が発生していることを確認します。
検証の場合は、BIMcloud ServerのホストOSのネットワーク接続を切って、意図的にBIMcloud ManagerからBIMcloud Serverへ「アクセス不可能」の状態を作ってください。
※「アクセス不可能」の状態でも、BIMcloud Managerとのペアリングは解除しないでください。解除してしまうと、BIMcloud Serverのデータを手動でBIMcloud Managerに同期しなければなりません。 - 最新のBIMcloud Serverのバックアップを確認し、新しくインストールするBIMcloud ServerのホストOSに保存しておきます。
- 「アクセス不可能」のBIMcloud Serverをアンインストールします。新規のホストOSにBIMcloud Serverをインストールする場合はアンインストールは不要ですが、今後BIMcloud Managerが元のBIMcloud Serverに通信することがいように、BIMcloud ServerがインストールされているホストOSのネットワークを切断するか、シャットダウンしてください。
- BIMcloud Serverを新規にインストールします。その際、元のBIMcloud Serverと同じBIMcloudバージョンのインストーラをお使いください。同一バージョンのインストーラが入手できない場合は、Archicadサポート窓口までお問い合わせください。また、BIMcloud Server単体のコンポーネントをインストールする必要がありますので、インストーラ実行時には「単一コンポーネントのインストール」を選択し、BIMcloud Server のみをインストールしてください。BIMcloud Serverのインストールの方法はこちらの記事を参考にしてください。
※ 重要
新規インストールしたBIMcloud Serverは、元のBIMcloud Serverと同じ接続設定となるようにしてください。ポート番号も同じものを使用してください。(旧BIMcloud Serverのポート番号が「22001」であれば新しいBIMcloud Serverも「22001」を指定してください。)また、FQDNを使用している場合は、DNS設定を変更する必要がある場合があります。
「BIMcloud Serverの設定」の「セキュリティ設定」の「BIMcloud Managerの認証キー」には、元のBIMcloud Serverと接続していたBIMcloud Managerの公開鍵を転記してください。 - インストールが完了したら、こちらの記事(手順3~)を参考に、バックアップファイルから元のBIMcloud Serverを復元してください。
- 復元後、ブラウザでBIMcloud Managerにアクセスし、新しいBIMcloud Serverにアクセス可能であること、元のBIMcloud Serverのバックアップの内容(チームワークプロジェクトやユーザーなど)が復元されていることを確認してください。
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