影響するバージョン:全てのARCHICADバージョン
2017年5月15日にリリースされた、macOS 10.12.5アップデートでこの問題が改善されました。App Storeまたはこちらのリンクよりアップデートを入手してください。
問題
Intel Irisグラフィックカードを搭載したmacOS Sierra 10.12.4アップデート(2017年3月27日リリース)で、作業領域の上部が空白になることがあります。
3Dウィンドウに切り替えると、ARCHICADが反応しなくなり、クラッシュする可能性があります。
この問題は、Intel Irisグラフィックカードを搭載したMacでのみ表示されます。(AMD / Nvidia)グラフィックカードを搭載したMacは影響を受けません。
原因
Appleよりリリースされたアップデートに含まれる、Intelグラフィックスドライバの変更によりARCHICADの問題が発生します。
回避策
2Dワークスペース、3Dウィンドウ、クラッシュのそれぞれに回避策がありますので、ご注意下さい。
2D作業領域の上部が空白になる
2D関連の問題は、[作業環境]→[詳細再描画オプション]で以下の変更を行うことで回避できます。
- 「2D図面アンチエイリアス」のチェックをオフ
- 2D図面ハードウェアアクセラレーションをなしにする
- [OK]をクリックします
3Dウィンドウの上部が空白になる
3Dウィンドウでの表示の問題は、[作業環境]→[詳細再描画オプション]で以下の変更を行うことで回避できます。
- 「3D OpenGLアンチエイリアス」のチェックをオフ
- [OK]をクリックします
- ARCHICADの再起動後に問題が解消されます
起動時にmacOS 10.12.4でクラッシュする
3Dウィンドウでの表示の問題は、[作業環境]→[詳細再描画オプション]で以下の変更を行うことで回避できます。
起動中にARCHICADがクラッシュし、上記の回避策を実行できない場合は、環境設定を変更してアンチエイリアスを手動でオフにすることができます。 ARCHICAD環境設定ファイルでアンチエイリアスをオフにするには、以下の手順に従ってください:
- Finderのメニューから、移動>フォルダへ移動...を選択
- 「~/Library/Preferences/」に移動し、「com.graphisoft.AC-64 XX.0.0 JPN v1.plist」を特定します。(XXにはご利用中のARCHICADのバージョン番号が入ります。例、com.graphisoft.AC-64 XX.0.0 JPN v1.plist)
- Pref Setter、PlistEdit Pro、XcodeなどのPlistエディタで開く
- OpenGL (integer) フォルダを選択
- Antialiasing Modeと呼ばれるキーを選択
- このキーを-1に変更します
- cmd + Sを押して変更を保存、Cmd + Qでアプリケーションを閉じます
注意:環境設定ファイルの変更は、ARCHICADを再起動後にのみ有効になります。
ソリューション
この問題は、AppleがmacOS Sierraの10.12.4アップデートで提供していたIntelグラフィックスドライバの問題です。 GRAPHISOFTはAppleにこの問題を報告し、修正を求めています。 現在Appleでこの問題を調査中ですのでもうしばらくお待ち下さい。
問題を解決された場合は、この記事にてご連絡いたします。
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