OS、ハードウェア、アプリケーションの設定を調整して、Solibriのパフォーマンスを向上、動作を安定すさせることができます。ご使用のPCで動作が遅い、3Dナビゲーション、ファイルを開くのに時間がかかる場合は、下記の手順をお試しください。
Solibriのパフォーマンスに影響を与える主な方法は4つあります
- 1. Solibriの環境設定を指定する
- 2. Solibriのアプリケーション/JVM設定を指定する
- 3. IFCファイル、コンポーネントの確認
- 4. 使用しているハードウェアのセットアップを最適化する
1. Solibriの環境設定を指定する
下記の環境設定の項目を調整することで、3Dナビゲーションのパフォーマンスを向上することができます。初期設定では推奨する設定が選択されています。
アンチエイリアス
[環境設定]>[3D]を開き、「パフォーマンス」タブを開きます。「アンチエイリアス」のリストから”オフ(最速)”を選択します。
線のアンチエイリアス
[環境設定]>[3D]を開き、「パフォーマンス」タブを開きます。「線のアンチエイリアス」のチェックを外します。
ハードウェアアクセラレーション カネリングの使用
[環境設定]>[3D]を開き、「パフォーマンス」タブを開きます。「レンダリング速度を最適化」のチェックを入れます。
レンダリング速度を最適化
[環境設定]>[3D]を開き、「パフォーマンス」タブを開きます。「ハードウェアアクセラレーション カネリングの使用」のチェックを入れます。
ナビゲーション中に表示するオブジェクト数
設備機器や配管などのような複雑なモデルの場合は、[環境設定]>[パフォーマンス]タブを開き、「ナビゲーション中に表示するオブジェクト数」の数を減らすと、ナビゲーションがスムーズになります。
3Dのデフォルト設定
2. Solibriのアプリケーション/JVM設定を指定する
Solibriに割り当てられたメモリの調整
Solibriに割り当てられたメモリ/RAM の容量を増やすことで、パフォーマンスを向上させることができます。Solibriは、JVM(Java Virtual Machine)上で動作します。JVMには、パフォーマンスを制御するさまざまなオプションがあります。
Solibriの実行に使用されるデフォルトのオプションは、次のファイルで指定されています。
Windows
C:¥Program Files¥Solibri¥Solibri¥Solibri.vmoptions (Cドライブにインストールされている場合)
macOS
/Applications/Solibri/Solibri.app/Contents/vmoptions.txt
設定ファイルをテキストエディタ(メモ帳等)で開き、一番上の行のオプション、"-Xmx"を編集します。
Solibriを実行するために割り当てることができる最大メモリヒープサイズを制限します。デフォルト値はプラットフォームによって異なります。速度が低下している場合は、この値を増やしたい場合があります。たとえば、値を16000メガバイトに設定するには、このオプションを -Xmx16000mに変更します。
例:
変更前
-Xmx8192m
...
変更後
-Xmx16000m
...
コンピューターのメモリの80%以上をSolibriに割り当てることはお勧めしません。メモリの80%以上を Solibriに割り当てると、他の必須のシステムアプリケーションに割り当てるメモリがなくなるため、パフォーマンスに悪影響を及ぼすことが考えられます。通常、初期設定では、Solibriは使用可能なメモリの約50%に設定されます。
設定の変更後はログアウトまたは、再起動を行ってください。
設定した内容はヘルプの”Java最大メモリ”にて確認できます。
3. IFCファイル、コンポーネントの確認
大規模な複雑なプロジェクトやモデルでは、エクスポート時のIFCファイルのサイズが大きくなり、Solibriにてファイルの読み込みに時間がかかってしまいます。BIMモデルを作成するアプリケーション側で次のことを配慮することでIFCデータサイズを抑えることができます。
モデルを複数のIFCとしてエクスポート
空港や複合施設の場合、プロジェクトを複数のゾーンに分割することをお勧めします。
不要なコンポーネントを特定
エクスポートされたモデルに調整にて必要としないコンポーネントが含まれている場合、エクスポート時にそれらのコンポーネントを省きます。意匠モデルの場合、樹木、家具などのオブジェクトがそれらに該当する場合があります。
モデルに含まれるコンポーネント(モデル要素)のポリゴン数を確認・詳細レベルの調整
Solibriの分類機能を使用して、コンポーネントのポリゴン数を確認することができます。記事の一番下にある分類サンプルファイルを使用して、プロジェクトに含まれる各コンポーネントのポリゴン数を把握できます。複雑なコンポーネントが特定できたら、BIMアプリケーション側で詳細レベルを調整するなど、検討してください。
Solibriでは三角面のカウントになります(Archicadのポリゴンカウントツールでは四角ポリゴンのポリゴン数になります、例、1枚の単一壁の場合、Archicadでは「6」、Solibriでは「12」)
4. 使用しているハードウェアのセットアップを最適化する
動作環境の確認
まず始めに、ご使用中のPCが、Solibriの動作環境を使用PCが満たしているかを確認ください。Solibri 動作環境
グラフィックスカードのドライバを確認
使用PCが動作環境を満たしている場合、次にグラフィックスカードのドライバを確認ください。3Dアプリケーションのパフォーマンスに関するよくある問題であり、Solibriの設定を変更する前に確認ください。ご利用のグラフィックスカードのドライバが最新であるかどうかはNVIDIA社およびAMD社のウェブサイトで参照くさい。
- NVIDIA ドライバ ダウンロード: https://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp
- AMD ドライバ ダウンロード: https://www.amd.com/ja/support
グラフィックカードの有効化(オンボードからの切り替え)
稀にSolibriで選択されているグラフィックカードが最適な方を選択していない場合があります。この問題はノートパソコンなどのオンボードとグラフィックカードの両方が存在する場合に起こり、NVIDIA/AMDのコントロールアプリケーションにて、グラフィックカードを切り替えることで解決します。
Solibriで選択しているグラフィックカードはヘルプにて確認できます。
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