<ARCHICAD22>
スラブなどの要素のフロアからの配置高さに対して、フロアより+の場合に、「+」を追加した内容を表示させるには、プロパティマネージャーを使用します。
初期設定のままの自動テキスト「リンク/配置フロアまでの高度」をテキストラベルに表示させた場合、配置フロアよりも高い位置に要素がある場合、下図のように表示されます。
例えば、フロア高さよりも高い位置に要素が配置された場合に、「+」の文字列を数値の前に表示させるには、プロパティマネージャーを使用して新しいプロパティを作成します。
手順
次のステップに分けて行っていきます。
- 「リンク/配置フロアまでの高度」に「+」を付けたプロパティを作成する
- 配置高さが0より大きい場合のみに「+」を付けたプロパティを作成するよう場合分けを行う
- 場合分けを行ったプロパティをテキストラベルに表示させる
1.「リンク/配置フロアまでの高度」に「+」を付けたプロパティを作成する
プロパティを作成するためには、プロパティマネージャーの数式を使用して作成します。数式エディタでは下記の式を使用します。
- STRCALCUNIT ( 値 )
- CONCAT ( "テキスト1", ["テキスト2"] , ... )
新しくプロパティを作成し、文字列「+」とパラメータとプロパティ内にある「リンク/配置フロアまでの高度」を結合します。
「リンク/配置フロアまでの高度はデータタイプが「長さ」となっているため、STRCALCUNIT を使用して、文字列に変換します。
そして、「+」と結合するためにCONCAT を使用してつなげます。
作成した数式エディタは下記のようになります。
同様に、「+」を追加しない「リンク/配置フロアまでの高度」の文字列を表示するプロパティも作成します。
「配置高さに+を追加し表示」というプロパティと「配置高さをそのまま表示」というプロパティが作成されました。
2.配置高さが0より大きい場合のみに「+」を付けたプロパティを表示する場合分けを行う
「+」を配置高さの前に追加するのは、配置フロアまでの高度よりも高い場合のみなので下記の式を使用して場合分けを行います。
- IF ( 論理,真の場合の値,偽の場合の値 )
- STRCALCUNIT ( 値 )
- STRTONUM ( "テキスト" )
「リンク/配置フロアまでの高度」で場合分けを行う場合、「0より大きい」場合に「+」の文字列を追加したプロパティを表示させるようにします。また、場合分けに行う「リンク/配置フロアまでの高度」はデータタイプが長さのため、数値にデータ変換を行います。
判定を行った結果、0より大きい場合、つまり配置フロアまでの高度よりも高い場合が「真の場合の値」になるので、配置高さに+を追加し表示させるプロパティとし、偽の場合の値は、配置高さをそのまま表示させるプロパティとします。
数式としては下図のようになります。
最後に作成したプロパティをどの分類で使用できるかを選択します。今回は、「全て」としてどの分類でも使用できるようにしておきます。
3.場合分けを行ったプロパティをテキストラベルに表示させる
最後に作成したプロパティをテキストラベルに追加します。テキストラベルの文字列を編集し、「配置高さの判定」を追加します。
これで、フロアまでの高度が配置フロアよりも高い場合には、「+」が表示されるようになります。
コメント
0件のコメント
記事コメントは受け付けていません。