<Archicad>
Archicadでオリジナルのドアや窓を作成するには、GDLスクリプトを使用して作成する方法やLibrary Part Makerを使用して作成する方法がありますが、Archicadの壁やスラブのツールを使用して作成することができます。この記事では、下記のような形状をドアとして作成する方法をお伝えします。窓の場合も形状作成は同様ですが、オブジェクトとして保存時に窓として保存することで窓として登録できます。
ドア/窓作成のポイント
Archicadでドアや窓を壁やドア、窓のツールを使用して形状を作成する場合、形状は平面図に寝かせた状態で作成します。 ドア/窓の外側は平面図では下側、内側が上側に表示されるように作成します。
ドア/窓の下端の中央を原点位置とすると、作成後の修正時に座標位置の確認が行いやすくなります。
開口形状を作成
まずはドア/窓形状として作成したい開口形状を作成します。開口形状が矩形の場合は、作成する必要がありませんが、任意の形状の開口を作成したい場合は、開口としたい形状を作成し、その要素のIDに「WALLHOLE」と作成します。
R形状の建具の作成方法の記事も併せて参照ください。
3D形状を作成
次に、ドア/窓として登録したい3D径所を作成します。スラブの他にも壁や梁、柱、モルフツールを使用して作成します。先ほど作成した開口形状の要素と重なりますので、開口形状の要素のレイヤーを一時的に非表示にすると作業が行いやすくなります。
プレビュー画像を追加する
保存時にドア/窓ツールの設定で判別しやすくなるよう、プレビュー画像を追加します。Archicadの3Dウィンドウや使用したい画像を選択し、スクリーンショットをとります。Archicadの3Dウィンドウの場合、矩形選択を行ってコピーすることも可能です。
作成途中のドア/窓のウィンドウに移動し、「プレビュー画像」のボタンを押してウィンドウを開きます。表示されたウィンドウにスクリーンショットやコピーしたクリップボードに保存されている画像を貼り付けます。サイズは最大でも512x512程度の正方形のサイズにしておきしょう。
ドア/窓として保存
作成した開口形状と3D形状を選択して、ドア/窓として保存します。保存する場合は、下記のメニューから保存します。
ドアの場合:
[ファイル]>[ライブラリとオブジェクト]>[選択内容に名前を付けて保存]>[ドア]
窓の場合:
[ファイル]>[ライブラリとオブジェクト]>[選択内容に名前を付けて保存]>[窓]
まずはオリジナルのドア/窓として作成できました。
平面シンボルを追加する
次に、作成したドア/窓の表現を上げていくためには、下記の方法で修正を行います。
上記の手順で作成したドア/窓は3D形状を平面図に表示しています。図面的なシンボル形状を表現したい場合は、下記の方法でシンボルを追加します。
1.作成したドア/窓をオブジェクトして開きます。
[ファイル]>[ライブラリとオブジェクト]>[オブジェクトを開く]
2.2Dスクリプトを開き、スクリプト内の内容を全て選択し、ウィンドウ上部の「コメント」をクリックして全てコメントアウトします。
3.2Dシンボルをクリックして、シンボルとして作成したい形状を作成します。2Dシンボルでは線ツールや塗りつぶしツールが使用できるので、そちらを使用して作成するか、ワークシートなどで作成した形状をコピー&ペーストして作成します。作成したドア/窓を選択しやすいようホットスポットも追加します。
4.修正したドア/窓を上書き保存します。平面図の表現が2Dシンボルで作成した形状に変更されます。
5.建具記号も追加したい場合は、形状を2Dスクリプトにする必要があるため、2Dシンボルから2Dスクリプトへ作成した要素を選択してCtrl+Dでドラッグします。
☆Archicad27の場合☆
◆Archicad27の場合、2Dシンボルをドックから外し同じようにCtrl+Dしようとしますがスクリプトが追記できません。(追記仕様が変更になっています)
そのため以下のようにスクリプトを追記します。
▼2Dシンボルはわかりやすくするためドックから外しています。
2Dシンボルを矢印ツールで選択します。 → 右クリック→ コピーしてください。
▼(平面図)の空いてるスペースに貼り付けます。
▼平面図に貼った2Dシンボルを選択→ 右クリック→コピーします。
▼2Dのスクリプトに戻り、自作建具の場合、 !!!この下から!!! の下にカーソルを合わせ
平面で選択している要素をスクリプトにするボタンが(矢印の箇所です)ありますのでボタンをクリックするとスクリプトが追加できます。
建具記号を追加
日本仕様の建具記号を作成したドア/窓に追加するには、下記の記事を参考にして追加してください。
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