この待望の新機能を多数搭載した最新のSolibri Officeバージョン(24.12.0)では、カスタムショートカット、改良された距離ルール、IDSエディター、Autodesk Construction Cloud/BIM 360の課題統合などが追加されました。
1. カスタムキーボードショートカット
すべてのSolibriデスクトップ製品で、キーボードショートカットをカスタマイズできるようになりました。
これにより、ユーザーは自身の作業スタイルに合わせてSolibriを最適化し、反復作業を減らして生産性を向上させることが可能です。
主な特長:
- 簡単なカスタマイズ: 新しい設定メニュー「ショートカット」から、お好みのキーやキーの組み合わせをほとんどのアクションに割り当て可能。
- 共有可能な設定: ショートカット設定(.shortcutsファイル)を保存し、チームで共有して一貫性を確保。
- 即時更新: ショートカットの変更が即座に適用され、使いやすさと効率性が向上。
この機能は特に、日常業務で効率性を重視するパワーユーザーにとって、よりスムーズで高速な操作をサポートします。
2. 改良された距離ルール (#222)
コンポーネントの距離ルール (#222)がさらに改良され、より明確で機能的、かつ制御しやすくなりました。
今回のアップデートでは以下の強化が行われています。
主な改良点:
- チェックタイプの図解の改善: チェック内容がより分かり易く明確に。
- 新しいチェックタイプの追加: 「水平:横向き」や「水平: フットプリント間」など、距離評価の柔軟性を高めるオプションが追加。
- コンテナフィルター: 境界ボックスを指定して、エリア内のコンポーネントにチェックを限定する機能。
- 後方互換性: 以前のバージョンで作成したRule #222の設定をそのまま使用可能。
- パラメーター配置の垂直化: パラメーター調整がより直感的なレイアウトに。
これらの改良により、Solibriのモデルチェックプロセスは引き続き確実で透明性が高く、複雑なプロジェクトでも正確な品質保証が可能です。
3. Solibriが完全なIDSワークフローをサポート - 新しいIDSエディターの登場
今年はInformation Delivery Specification (IDS)の機能を数多く改良してきました。そして今回、Solibri OfficeがIDSワークフロー全体をサポートするようになりました。これにより、IDS要件の作成から適合性チェックまでを一元管理できます。
新たにリリースされたIDSエディターを使用すると、IDS要件を定義・編集でき、Solibri Officeではこれらの要件がBIMモデル内で適切に検証されます。IDSワークフローの詳細はSolibriで確認してください。
4. プレリリース: Autodesk Construction Cloud/BIM 360の課題統合
新たに追加されたAutodesk Construction Cloud (ACC) およびBIM 360との課題管理統合により、Solibri OfficeとAutodesk間のコラボレーションワークフローが完成しました。これにより、BCF Live Connectorを介してSolibriとACC/BIM 360の間で課題をシームレスに交換できます。
この機能は、プロジェクトチームがプラットフォーム間の課題管理を統一し、ワークフローを効率化することを目的としています。
統合機能のポイント:
- 双方向課題交換: Solibriで課題を作成・更新し、ACC/BIM 360と直接同期可能。
- ワークフローの改善: 課題追跡を統一されたプロセスに集約することで、時間を節約しエラーを減少。
- コラボレーションの向上: ACC/BIM 360上で利害関係者と課題を同期し、明確なコミュニケーションを実現。
この統合により、BIM/VDCの専門家は課題追跡の単一の情報源を維持しつつ、Solibriの高度なモデルチェック機能を活用できます。
改善点とバグ修正の完全なリストはリリースノートに記載されています。
最新バージョンにアップデートして、新しい機能を活用してください。
原文(英語)のリリースハイライトはこちらへ
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