このナレッジは、ArchicadおよびBIMcloudにおけるパフォーマンス問題の調査・解決に関する対応手順をまとめたものです。
1. Archicadのパフォーマンス問題への対応手順
1-1. Sleepyツールを用いたプロファイル取得
パフォーマンス低下やフリーズ現象の原因特定には、Sleepyツールによるプロファイル取得が有効です。
手順:
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Sleepyツールをダウンロードし、ZIPファイルを展開
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sleepy.exe
を起動し、必要に応じて「詳細情報」をクリックして実行 -
Archicadを起動し、
Archicad.exe
を選択して「Profile All」をクリック -
フリーズが発生した場合は、30秒以上サンプリングしてから「OK」で停止
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「File」>「Save Samples…」で保存し、サポートへ送付
2. 埋め込みライブラリ削減策
大規模プロジェクトやチームワーク運用において、埋め込みライブラリの肥大化はパフォーマンスに悪影響を与えます。以下の削減策を推奨します。
対策内容:
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不要なライブラリパーツを削除
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外部ライブラリ参照を優先し、埋め込みは最小限に
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ライブラリマネージャーでライブラリ構成を整理・統合
3. BIMcloudのパフォーマンス問題への対応手順
BIMcloudでの操作遅延・接続障害に対しては、以下の項目を順に確認・対応します。
チェックリスト:
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ネットワーク診断を実施
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BIMcloud Server のディスク容量が15%以上空いているか確認
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BIMcloud Manager / Server が正常に稼働しているか確認
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CodeMeterサービスの再起動(ライセンス認識不良時)
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サーバーPCのCPU / メモリ / ネットワーク / ディスク使用率を確認
4. BIMcloudのパフォーマンス向上に関する要因
以下の対策を講じることで、BIMcloudの応答性や安定性を向上させることができます。
4-1. リソースの見直し
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CPU、メモリの容量は十分か
- ストレージはいっぱいになっていないか
4-2. Tempフォルダ肥大化への対応
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BIMcloud ServerのTempフォルダが肥大化した場合は再起動により不要ファイルを削除
5. 代表的なトラブルシューティング手順
5-1. 操作が遅い / フリーズする場合
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プロジェクトのサイズ、ネットワーク環境、チームワーク設定等を確認
5-2. 通信トラブルの解決
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Archicad / BIMcloud / BIMx間のネットワーク設定・ポート開放状況などを確認
ご不明点がある場合や詳細な技術支援が必要な際は、Graphisoftカスタマーサポートまでご相談ください。
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