<Archicad>
問題
時々、Archicadユーザーが新しいコンピュータを購入した際に、Archicadが正しく動作しない、またはまったく動作しないという問題が発生します。多くの場合、この問題はAppleの「移行アシスタント」を使って古いMacからデータを移行した場合に起こります。これはArchicad特有の問題ではなく、Microsoft Office製品やAdobe製品など、他の高度なアプリケーションでも発生することが確認されています。
解決方法
Apple移行アシスタントについて
Apple移行アシスタント(Apple Migration Assistant、AMA)は理論上は素晴らしいアイデアです。自動化されたユーティリティで、すべてのアプリやドキュメントファイルを新しいコンピュータに移してくれるため、最初は非常にスムーズに感じます。しかし、コンピュータに関しては「ゴミを入れればゴミが出る」ということを忘れてはいけません。
Apple移行アシスタントは自動化されているため、必要なものだけでなく、不要なデータや余計なデータも一緒に移行してしまうことがよくあります。また、ユーザーアカウント内のファイルやフォルダの権限に関する問題が発生しやすく、それが新しいコンピュータ上のソフトウェアの不具合の原因になることがあります。
Apple移行アシスタントは使わない方がいい?
これは「運を試す」ようなものです。うまくいく場合もありますが、新しいMacに不要なファイルやソフトウェアの機能不全が発生する場合もあります。もし使う場合は、必ず事前にシステム全体のバックアップを取っておき、元に戻せるようにしておきましょう。また、移行アシスタント使用後は、各ソフトウェアが正常に動作するかどうかをよく確認してください。もし不具合があれば、移行プロセスで何らかの問題が発生した可能性があります。
安全な方法
手間はかかりますが、新しいコンピュータに何がインストールされているかを明確に把握でき、クリーンな状態で安心して使えるようになります。
古いコンピュータで行うこと
- Time Machineやサードパーティ製バックアップユーティリティを使って、システム全体をバックアップする
- 現在使用しているすべてのアプリケーションのリストを作成し、インストーラーやシリアル番号を準備する(新しいコンピュータのOSとの互換性もメーカーに確認)
- アプリ固有のデータ(例:ウェブブラウザのブックマークなど)をエクスポートする
- ドキュメントのコピーを外付けドライブやクラウドストレージなどに保存する
新しいコンピュータで行うこと
- 新しいコンピュータを起動し、Apple移行アシスタントの使用を促された場合はスキップする
- 新規ユーザーアカウントでクリーンな状態から始める
- 旧コンピュータで準備した情報をもとに、ARCHICADを含む必要なアプリケーションの対応バージョンをインストールする
- アプリ固有のデータ(例:ウェブブラウザのブックマークなど)をインポートする
- ドキュメントを外付けドライブやクラウドストレージからインポートする
作業は大変ですか? はい、大変です!
実行する価値はありますか? はい、大いにあります!
新しいコンピュータのセットアップが完了すれば、何がインストールされているかを把握でき、不要なデータや権限の問題がないことを確認できます。家の掃除と同じように、コンピュータの「ハウスキーピング」も大切です。
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