Solibri v25.6.0のリリースノート(2025/06)

#1. 新しいルール246「アクセス可能なスペース」を追加

新たに「#246: アクセス可能なスペース」ルールが追加され、モデル内のスペースチェックがより高度に。
必要なクリアランス（回転スペースや移動空間）が確保されているかだけでなく、ドアなどの通路から実際にアクセス可能か自動判定。障害物や空間制限も考慮したチェックが行えます。

• スペースや障害物の詳細なフィルター設定
• 必要に応じてスペースの自動統合
• フリースペースを立方体や円柱で定義、寸法や高さも自由に設定
• 通路からの障害物のないアクセス経路を自動判定
• 結果は分かりやすいビジュアルで即時確認
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※このルールは古いバージョンでは動作しませんのでご注意ください。

▶︎詳細は アクセス可能なスペース(ルール246)解説ページ をご覧ください。
 

#2. SAPとのファイル連携が可能に

Solibri Officeから直接SAPと連携できるようになりました。Solibri上で認証し、必要なパスを選択するだけで、プロジェクトデータのやりとりがシームレスに。これにより、複数のプラットフォームをまたぐコラボレーションがより効率的になります。

#3.IDSエディターの機能強化

オンラインで利用できる「Solibri IDS Editor」がさらに進化。BIMモデルに求められる情報要件（IDS：Information Delivery Specification）の作成・編集が、より柔軟かつ強力になりました。

• IFCクラスの選択肢が大幅拡充（IfcElement以外も対応）
• エンティティごとにベース数量（BaseQuantities）の指定が可能に
• 大規模IDSファイルも快適に扱えるパフォーマンス改善
• メタデータの拡充とフィールド名の明確化

Solibri Officeの有効なサブスクリプションまたはサービスライセンス契約があれば、どなたでも利用できます。

改善点

Autorunが外部ファイルロケーションに対応

自動チェック機能「Autorun」が、以下のクラウドストレージとも連携可能になりました。

• Autodesk Construction Cloud & BIM 360
• Trimble Connect
• SharePoint & OneDrive

これにより、各種クラウド環境に保存されたモデルも自動でチェックでき、BIM管理の自動化がさらに進みます。

パフォーマンスの大幅向上

大きなモデルや複雑なプロジェクトでも、モデルのクローズ処理がこれまでの「数分」から「数秒」へと劇的に高速化。日々の作業がより快適になりました。

JavaScript APIが一般公開されました

これまでJavaScript APIは拡張機能として制限されていましたが、JavaScript APIはすべてのSolibri Officeユーザーに公開され、セキュリティも強化されました。ドキュメントは近日公開予定です。

ウィンドウサイズの調整

ITO定義、分類設定、モデル更新ダイアログで、ウィンドウサイズの調整が記憶されるようになりました。同じ調整を何度も繰り返す必要がなくなりました。

不具合修正

ルール関連

• ルール203
  チェック済みコンポーネントのダイアログや、チェック結果のExcelファイルにおいて、不合格のコンポーネントが誤って合格として表示されてしまう問題を修正しました。

• ルール244
  IDSルールのHTMLビューで、識別子、説明、著作権、指示といったメタデータが正しく表示されるようになりました。また、指示と説明のフィールドが要件セクション内でも見えるようになりました。

   

BCFライブコネクター

• コメントが文章の途中で保存されてしまう問題を修正しました。

   

その他の不具合修正・細かな改善

• PDFレポート内でウムラウトなどの特殊文字が正しく表示されるようになりました。レポート設定を開いた際にSolibriがUTF8をデフォルトにすることはなくなりました。
• Solibriが起動しない原因となっていた「EXE4J_JAVA_HOME」関連の問題を修正しました。

▶︎詳細なリリースノートや操作ガイドはSolibri公式サイトよりリリースノートをご参照ください。 

▶︎最新バージョンにアップデートして、新しい機能を活用してください。
 

原文(英語)のリリース記事はこちらへ