Archicadのオブジェクトやラベル等で文字列を表示させる場合、TEXT2やRICHTEXT2を使用して表示させます。この記事では、この2つの主な記述方法について紹介します。
TEXT2 記述例
Text2は、数値もしくは文字列をx, y座標位置にSTYLEまたは、DEFINE STYLEで設定した書式で作成します。
2Dスクリプトに記述する場合、下記のように記述します。下記の例では、配置位置が確認できるようhotspot2を追加しています。
!!!STYLEの定義
DEFINE STYLE "STYLE_1" "メイリオ", 2.5, 7, 0
!!! 記述
SET STYLE "STYLE_1"
hotspot2 0,0
text2 0, 0, "テキスト"
STYLEで設定したフォント「メイリオ」、文字高さ「2.5」、テキスト配置位置「7(左下)」、標準表示「0」で、「テキスト」という文字を配置しています。
RICHTEXT2 記述例
RICHTEXT2もTEXT2と同じく、文字列を記述しますが、こちらは事前に定義したTEXTBLOCKを配置していきます。TEXT2では記述前に、STYLEを記述する必要がありますが、RICHTEXT2では、TEXTBLOCKにSTYLEを含められるため、事前にSTYLEを設定した文字列を配置できます。また、PARAGRAPHを使用して、TEXTBLOCKに配置することができるので、文字幅や行間の高さ、余白などの設定を行えます。RICHTEXT2を使用した場合に作成されるイメージとしては、下記のようになります。
2Dスクリプトに記述する場合、下記のように記述します。下記の例では、配置位置が確認できるようhotspot2を追加しています。
!!!STYLEの定義
define style{2} "STYLE_1" "メイリオ", 2.5, 0
_textparagraph1 = "テキスト"
!!!PARAGRAPHの定義
PARAGRAPH "string_expr1" 1, 0, 0, 0, 1
SET STYLE "STYLE_1"
_textparagraph1
ENDPARAGRAPH
!!! TEXTBLOCKの定義
TEXTBLOCK "textblock_1" 0, 7, 0, 0.8, 1 , 1,
'string_expr1'
!!! 記述
hotspot2 0,0
RICHTEXT2 0, 0, "textblock_1"
例では、RICHTEXT2で配置したTEXTBLOCKには文字幅を0.8倍にしています。先ほど作成したTEXT2と上下に並べて比較すると、RICHTEXT2で作成したテキストの文字幅が変わっているのが確認できます。
複数のテキストをつなげる方法
複数のテキストを1つのPARAGRAPHにまとめたい場合、下記のように + でつなぎます。
!!!STYLEの定義
define style{2} "STYLE_1" "メイリオ", 2.5, 0
_textparagraph1 = "テキスト1" + "-" + "テキスト2"
!!!PARAGRAPHの定義
PARAGRAPH "string_expr1" 1, 0, 0, 0, 1
SET STYLE "STYLE_1"
_textparagraph1
ENDPARAGRAPH
!!! TEXTBLOCKの定義
TEXTBLOCK "textblock_1" 0, 7, 0, 0.8, 1 , 1,
'string_expr1'
!!! 記述
hotspot2 0,0
RICHTEXT2 0, 0, "textblock_1"
複数の文字列が1つのPARAGRAPHにまとめられてRICHTEXT2として表示できます。
GDLコマンドの詳細は、Archicadに付属しているGDLリファレンスガイドを参照ください。
コメント
0件のコメント
記事コメントは受け付けていません。