リリースハイライト
より簡単なナビゲーション、見やすくなった寸法
このリリースでは、新しいシンプルなフロア選択ツールを紹介します。この選択ツールを使用すると、選択バスケットで設定する必要が無くなり、特定のフロアを簡単かつ素早く表示できます。フロア選択ツールの表示/非表示は3Dツールバーにあり、3Dビューで単一または複数の連合フロアを簡単に表示できます。
Solibriの寸法ツールを使用すると、任意の2点間の距離を測定できます。これらの寸法がコンポーネントに埋もれてしまい、読みにくくなるのを避けるために、寸法を常にコンポーネントの手前に表示するように設定できるようになりました。[環境設定]→[寸法]設定に「コンポーネントの手前に寸法を表示」オプションが追加されています。
その他の改善
その他、いくつかの改善およびバグの修正を行いました。
AUTORUNを活用し、チェック作業を自動化
このバージョンより、全てのSolibri OfficeユーザーがAutorun機能をご利用できます。
Solibri Autorunは、Solibri Officeの日常業務を自動化するためのものです。 Autorunを使用すると、ルールチェックの実行、見つかった案件のBCFファイルとしてのエクスポート、プレゼンテーションの作成などのタスクを自動で処理でき、コマンドラインまたは、スケジュールされたタスクとして指定したXMLファイルの定義の元、実行されます。この機能を活用することで、モデルチェックを夜間に行うことで、案件の処理と品質の調整に集中することができます。
Solibri Developer platformにて、使用方法の詳細とサンプルをご覧いただけます。
Solibri Society
Solibri Societyはオンラインフォーラムであり、さまざまな種類のSolibri関連トピックについて対応するコミュニケーションの可能性を提供します。このビデオを見て、Solibri Societyにアクセスする方法を確認し登録してください。 Solibriのアクティブユーザーであることを確認すると、確認メールが送信され、Solibri Societyにアクセスできます。
Solibri AutorunはSolibri Developer Platformの一部です。 Autorun関連のドキュメントはここで入手可能です。
Solibri Developer PlatformとそのAPIを使用してSolibriをカスタマイズ
Solibri Developer Platformは、APIを通じてSolibriをカスタマイズしたい開発者向けです。開発者は、カスタムビュー、情報、設定に加えて、ルールをカスタマイズできます。開発を容易にするために、Solibri Developer Platformには、APIランドスケープ、ドキュメントパッケージ、およびSolibri Societyの専用ディスカッションセクションが含まれています。 Solibri Developer Platformに参加するには、まずSolibri Societyに登録してください。
このビデオでは、開発者がカスタムビュー、情報、設定に加えて、たとえばルールをカスタマイズする方法の概要を示します。
このリリースでは、カスタムビュー、カスタム情報、カスタム設定など、さまざまな新しいAPIも提供しました。カスタムビューを使用すると、開発者はカスタマイズされたビューとウィンドウを作成でき、さらにSolibriをカスタマイズして希望どおりに機能させることができます。確認プロセスの終了などのイベントに反応してビューを動的にして、確認結果に基づいてビューを更新することもできます。
カスタム情報を使用すると、開発者はコンポーネントを構築するためのカスタム情報を定義できます。カスタム情報は、別のタブの情報ビューに表示されます。フィルター、分類、ITOで参照できます。これにより、コンポーネントに関する任意のデータを抽出できます。また、組み込み情報を拡張し、強力な分類とフィルターを構築することもできます。
カスタム設定APIを使用すると、ソフトウェアのカスタム設定を定義できます。カスタマイズされた設定は、デフォルト設定のユーザーインターフェイスで使用できます。これらの設定は、カスタムルール、カスタム情報定義、またはカスタムビューで使用できます。これは、たとえば、ファイルシステム、Webサービス、データベースなどの外部ソースから設定をフェッチするために使用できます。
9.10.8リリースノート
新機能
フロア選択ツール
- 3Dツールバーに新しく使いやすいフロア選択ツールが追加されました。これを使用して、特定または複数のフロアの表示を簡単に調整できます。
APIの追加
- カスタム設定:ソフトウェアのカスタム設定を定義できるようになりました。定義された設定は、ユーザーインターフェイスに表示されます。
- カスタム情報:コンポーネントを構築するためのカスタム情報を定義できるようになりました。カスタム情報は、別のタブの情報ビューに表示されます。
- カスタムビュー:ソフトウェアでカスタムビューを作成できるようになりました。これにより、任意のデータを思いどおりにカスタムビューに表示できます。
すべてのSolibri Officeユーザーが利用できるAutorun (自動実行)
Autorunは、すべてのSolibri Officeユーザーが利用できるようになりました。 Autorunは、Solibri Officeのルーチンタスクを自動化するための機能です。確認の実行、BCFファイルとしての検出された案件のエクスポート、プレゼンテーションの作成などのタスクは、Solibriが実行するコマンドライン引数またはスケジュールされたタスクとして指定されるXMLファイルで事前定義します。 AutorunのサポートはSolibri Societyにて提供いたしますのでご理解のほど、よろしくお願いします。また、ドキュメントはSolibri Developer Platformページで入手できます。詳細については、Solibri SocietyのAutorunセクションを参照してください。後日、日本語の簡易マニュアルをGRAPHISOFTナレッジセンターにて公開いたします。
改善点
Solibri Developer Platform
- APIによるビューレイアウトの設定と読み取りのサポート。
- APIによる3Dカメラ位置の設定と読み取りのサポート。
- 3Dビューから3D画像を読み取るためのサポート。
- ルールから案件を作成するときのカテゴリ階層のサポート。
- APIを介して既存の組み込み設定の一部を読み取るためのサポート。
- APIを介したプレゼンテーション、スライド、およびビューポイントの読み取りのサポート。
- APIを介して現在のソフトウェアユーザーのユーザー名を読み取るためのサポート。
- APIを介したITO計算結果の読み取りのサポート。
- ジオメトリAPIにボックスを追加しました。
IFCの改善
- サーフェスモデル内の押し出しのサポートが追加されました。
- IFCFACETEDBREPWITHVOIDS -geometryのサポートが追加されました。
BCFの改善
- BIMcollabへのBCF-APIサーバー接続が利用可能になりました。
その他
- ファイルの破損のリスクを減らすために、ファイルの保存が改善されました。
- VMOptionsが更新され、マシンのメモリを適切に評価できない場合に備えて、デフォルトのメモリが8GBにフォールバックされます。
- 寸法が常にコンポーネントの手前に表示されるように設定できるようになりました。
- 単一のルールセット内で同時にルールを実行することが可能になりました。以前は、別々のルールセットのみが同時に実行されていました。
- 多数のドイツ語翻訳が修正され、ドイツ語リソースが修正されました。
- ログ生成の機能強化。
- 複数のサードパーティの依存関係が更新されました。
- プレゼンテーションで欠落しているプロパティ値を検索できるようになりました。
- COBie UKリソース-分類およびCOBie設定は、2020年1月のUniclass 2015への更新を反映しています。
バグの修正
IFC関連の修正
- モデルの更新時にIFCエンティティ値が更新されない問題を修正しました。
- IFC4押し出し屋根が誤ってねじれた状態で表示される問題を修正しました。
- Allplanで作成されたIFC4ファイルに欠落しているPROFILE情報に関する問題を修正しました。
APIの修正
- 不要な結果を返すRay2d交差計算に関する問題を解決しました。
その他の修正
- チェック結果にスライドを追加するとコメントが別の問題にコピーされる問題を解決しました。
- 情報の取り出しの結果がない場合は、[情報の取り出し結果から]オプションを無効にしました。
- モデルツリーのクラス階層でのメモリリークが修正されました。
- Solibriがすべてのタイルサーフェスを正しく表示しなかった、押し出しプロファイル穴のあるコンポーネントの切断に関する問題を修正しました。
- マルチスレッドの問題に関して複数の修正が行われました。
- 選択バスケット/選択したコンポーネントの周りのセクショニングが機能しない問題を修正しました。
- モデルの更新後、特定のプロパティタブがまったく表示されない問題を解決しました。
既知の問題点
- COBie拡張機能
- 9.10.8では、Javaプラットフォームの変更により、COBie拡張機能とUKリソースの両方を更新する必要があります(計算にてJavaScriptエラーを解決)。
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